エジプトで沢山の神殿や葬祭殿を見た際に、ガイドさんに“彫像”の見分け方について、ざっくりと教わりました。
- 神の彫像は、顎髭が曲がっている。
- 王(ファラオ)の彫像は、真っ直ぐの顎髭か、頭部に蛇型のウラエウスが付いている。
- 生前のファラオ像は、左足を前に出し、指が壊れないよう印鑑のような物を握っている。
- 死後のファラオ像は、胸を前に交差している。
他にも色々あるのかも知れないけれど、素人的には分かりやすなと思いました。
カルナック神殿
スフィンクスの参道から塔門を抜け進むと、大きな柱が連なる「大列柱室」があります。
その先には、2本のオベリスクが建っています。ハトシェプスト女王のオベリスクは、現存するオベリスクの中で、最も美しい物だそうです。
神殿の壁に、奉納した品数が刻まれています。日本の「奉納札」と似てますね。
倒れたオベリスク。刻まれたレリーフを間近で鑑賞できました。
糞を転がして作る球体が太陽に似ている事から、聖なる甲虫として崇拝された「スカラベ(糞転がし)」。この像の周りを三回廻ると願い事が叶うというので、お願いをしておきました。
ルクソール神殿
夕方から夜にかけて訪れた、カルナック神殿の副殿「ルクソール神殿」は、とても神秘的です。
ツタンカーメン王とアンケセナーメン王妃の像。肩に手を添えて、仲むつまじい感じなのですが、ラムセス2世によって名前を上書きされてしまいました。
↑ラムセス2世のオベリスク。ペアの一方はパリ・コンコルド広場にあります↓
パリ・コンコルド広場のオベリスクは、てっぺんが金色に装飾されていました。
左足を踏み出し、整然と並ぶファラオ像。一番奥のファラオ像が、最も状態が良かったです。